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暗黙知

 投稿者:ナオ  投稿日:2011年 6月 4日(土)17時35分12秒
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  最近、意識は幻想であるという主張の本を幾つか読みました。トール・ノーレットランダーシュの「ユーザーイリュージョン」や前野隆司の「脳はなぜ心を作ったのか」などです。これらの本で、意識の働きが脳の活動よりも0.5秒遅れて観測されるという事実を元に、意識は脳の活動に付随する幻想であるということが述べられています。
しかし、意識は幻想であると述べながらも、著者は決して自分の意識というものの存在を否定はしていないと思うのです。ということは、これは二元論なのではないか?あまり一元論だ二元論だとこだわっても仕方ないですけど。
それから前野隆司氏に至っては、コンピューターで意識が簡単に作ることができるとも述べています。映画ではよくあることで、「2001年宇宙の旅」では、自意識を持つコンピューターが登場しました。もしHAL9000がボーマン船長を殺害していたら、HALが時空を超えて、そして新人類として生まれ変わったのでしょうか?
機械に意識が芽生えるのはむずかしいでしょう。
それは、マイケル・ポランニーの云う「暗黙知」の問題があるからです。
茂木さんが「脳とクオリア」の中で、クオリアが心と脳の問題の核心であると書かれているのと近いと思いますが、要するに言葉では表せない、つまり論理では表すことのできない諸々の意識の働きの問題です。それは直感であったり、様々な認識や感情に関することなどです。現在のコンピューターには、それはインプットできません。
人間の感情やクオリアをプログラムできるような新科学が、はたして生まれるでしょうか?

「オプトジェネティクス」によって脳科学が飛躍的な進歩をとげているといいます。
かつてのDNAの解読のように凄まじいスピードで複雑極まりない脳の仕組みも解読されていくのでしょう。
それでもたぶん意識の本質は解明されないでしょう。意識の謎は深まるばかりで、わたしたちを魅了し続けます。
それとも世界がひっくり返るような驚くべき発見が待ち受けているのでしょうか。
 
 
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