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感想、ありがとうございます。
私も、神の概念については、たいへん関心があります。とりわけ、ご指摘の
とおり、神の愛(アガペー)などについては、これなしでは
ヨーロッパ文化の理解など不可能でして、人間の精神の中で、これらの
概念が果たしてきたやくわりは大変大きいと思います。
現代的な視点からみれば、すべての表象は、神経細胞のつくり出す
仮想であるとも言えます。
「神」や、「超越性」の概念は、表象という視点からとらえなおすと、
今までとは全く違った見え方がするのではないかと考えております。
ご参考までに、翻訳を監修した「脳はいかにして「神」を見るか」
に書いたあとがきの一部を引用いたします。
確かに、宗教的体験は、特別なもののように思われる。しかし、
一方で、そもそも、私たちの主観的体験がどのように生み出され
るかを考える上では、宗教的体験だけを特別扱いする理由はない。
ちょうど、光が暗闇の中にかすかに見える状態と、太陽のように
まばゆく輝いている状態では、同じ「光」でも、その主観的見え
方が変わるように、「宗教的体験」も、私たちの日常的な体験と
一連なりのスペクトルの中にあると考えた方が合理的である。
・・・・
宗教的体験を、日常的体験とはかけ離れた特別な領域に囲い込
んでしまっては、本質を見誤る。重要なのは、日常生活における
主観的体験の何気ない不思議な性質の中に、かっては「宗教」と
いう名前の下に探求されてきた私たちの存在のミステリーを読み
とる感受性なのである。
神は、舌に載せたチョコレートのほろ苦さの中にも宿っているのだ。
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